地球と金属の絵を描く洋画家「藤田真理」のブログ | 地球と金属の絵を描く洋画家「藤田真理」の公式ホームページです。

MARI FUJITA
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2020年12月18日 [絵について]

金箔の町金沢出身。 絵と鉱物について

鉱物に興味を、もったのは、いつの頃からであろうか?

多分小さい子どもの頃ではないかと思います。

私の母方の祖父は、とても私を可愛いがってくれたことにもあります。

祖父は、金沢市の中心地、片町という繁華街在住で、金沢唯一の大和デパートもすぐ近くでした。

前を路面電車が走っていて、室生犀星で有名な犀川もすぐ近くでした。犀川は、小さい頃からの遊び場でもありました。
犀川大橋
                    犀川大橋

加賀百万石、前田利家の頃からもその悠久の流れは、続いていたのでしょうか。犀川大橋のすぐ近くにーどんどーという川の中に土手のようなも
のがあり魚がいっぱいとびはねて、きらきらと光るその輝き躍動感が好きで飽きずにながめたものです。

しょっちゅう祖母や祖父に連れられていったものです。

春には、川辺に桜が咲き乱れます。川面にはらはらとこぼれおちる花びらは雪国の春の到来を告げるものでもありました。、

左手下流は日本海へ流れ込み、右手上流は医王山がそびえています。

医王山から、兼六園の中に流れ込むように上水道が、ずいぶん昔からひかれています。小立野といった兼六園の間近いところでも豊富な清流

が現在でも流れています。その流れは、せせらぎとなって兼六園の中を巡ります。現在ははるか上流で、せき止められて金の流れはありえないそうです。

兼六園A
兼六園B
兼六園C雪
兼六園F
兼六園さくらしろ
兼六園根上松
兼六園の見どころに関してはまたの機会に述べてみたいと思っています。

そもそも金沢という名は、金がとれたという金城霊沢という兼六園の中の霊場から名ずけられています。浅い井戸のようなものです。

金の町という意味では、生まれた時から鉱物にご縁があったのでしょうか。

亡くなった祖父は、よく近所の友達と、富山県の宮崎海岸や、フォッサマグナの貫いている新潟県の海岸のあたりまで翡翠を採集

にでかけていました。そして、有名な宇名月温泉につかってくるのが常でした。

ひすい

翡翠採集なのにとってきたという話は、聞いたことがありません。それでも小さい頃から耳にしていた影響は大きいです。

私も随分でかけましたが、白い翡翠は取れても緑の翡翠には、でくわさなかったです。いつの日か瘻管をゲットするまで、あきらめません。

こういった中で鉱物同志会に入会しました。

堀秀道先生が、会長でその会を立ち上げていらっしゃいました。。先生は、東北大学で鉱物学の博士号を取られた努力家です。昨年亡くな
られました。先生の所から購入したとても気に入った水晶が、我が家で輝きを放っています。

会の中には鉱物で博士号を取られた方もいらっしゃって、私とは、立ち位置がちがいます。研究採集を重ねた猛者の方が多い中で、私のよう
なほんの趣味の者まで包み込んでくださる先生のやさしさが、ありがたかったです。

そうこうしているうちに地球からの贈り物 鉱物が絵にとりこまれていったのです。

人工物ではないのに、あの輝きや、硬い質感。すっかり虜になってしまいました。

地球をずっと描いてきた私にとって鉱物という地球からの贈り物が、絵を左右してきました。

これから、私の絵は、どう言う旅路に出かけるでしょうか? それは、秘密です。

次回もお楽しみください。

金属50号っサイズ伊豆美
50号 (S)  油彩

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